Vision 2032|アルバックのサステナブル経営|サステナビリティ|アルバック

Vision 2032

未来につながる「可能性の場」であり続ける

ULVACは2022年8月23日に創立70周年を迎えました。これにあたりULVACの10年後の理想像を描いた「Vision 2032」を策定しました。私たちは、これからも真空技術とその周辺技術によって、人、社会、地球の未来に貢献していきます。

Vision 2032 とは

創立70周年にあたり、ULVACの10年後の理想像を描くとともに、創業時から受け継がれてきた企業文化・価値観を未来志向に変換するという位置付けで、以下のプロセスで策定しました。

<策定プロセス>

当社の5か国27人の若手プロジェクトメンバーが、ULVACが10年後にどのような企業でありたいかを1年にわたり議論しました。当初、プロジェクトメンバーによる議論のみで開始しましたが、東京工業大学未来社会DESIGN機構(DLab)にファシリテーターとして参加いただけることになり、アイディアを整理統合する科学的手法などを指導いただきました。人文科学系の教授による講演も企画いただき、「真空」について物理学とは異なった視点からの気づきを得て議論に活かすことができました。DLabは、これからの科学・技術の発展などから予測可能な未来とは違う、ありたい未来を、若者や企業、公的機関の方々など含めた多様な人々とともに考える取り組みをされています。当社は「アルバック先進技術協働研究拠点」を中心に東京工業大学と様々な取り組みを協力して進めており、その一環として、本プロジェクトに参加いただきました。

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このような議論を通じて生まれた「自分の心の中に空白のスペースをつくり、そこに意志や情熱を注ぐことであらたな発想や可能性が生まれる」という仮説について、経営基本理念、社是、「真空考」などの創業者たちの志を踏まえ、様々な角度から検証を行いました。

真空は可能性の場
  • 当社第3代社長であり、原子核物理に造詣が深い林主税の著書「真空考」(白日社、2011年)には「可能性の場」について以下の記述があります。「真空の場とは、何らかの現象が起こるはずの「可能性の場」です。そう考えるのが最も合理的だと私は思います。真空の場の可能性とは、物理的には、エネルギーの変化と物質の変化の可能性ですが、それはまた、変化の連鎖を経て、個体の変化、個体の心の変化になる可能性でもあります。そして生きている人の心の変化は、一人の人間(個)の魂の変化につながり、人の集まり(社会)では社会の精神の変化になってゆくのです。」

  • 当時の林主税社長の写真

    当社第3代社長 林主税

創業から続くULVACのサステナビリティの精神
  • 当社の社是は、1952年の創立以来の経営理念及びそれに沿った社業運営・行動を1966年に成文化したもので、世界のリーディングカンパニーを目指し制定されました。「生命は永遠」「人によって興り人によって滅びる」「適正利潤を追求」「社会の公器」というサステナビリティの精神は、創業のDNAとして今日まで受け継がれてきています。また、「顧客によってのみ生かされる」「時間を尊重する」「真空技術の総合利用」は真空技術をコアとしたイノベーションで技術革新をリードすると読み替えることができます。

  • 社是の写真
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これらを総合的に検討した結果、未来につながる「可能性の場」であり続けたいという結論に至りました。これを基に、当社の経営層及び社内外の様々な有識者と意見交換・検討を重ね、常勤役員会、取締役会での承認を得ました。

「可能性の場」とは、「一人ひとりの心の余白」を意味しています。心の中に余白の部分を持つことで、私たちは外の世界から多くのことを吸収できます。それを糧として、未知のことに挑戦し新しい何かを生み出すことができます。これは一人ひとりが自分自身の心の中に「可能性の場」を意識することから始まります。そのような人財のエネルギーが集まったULVACも「可能性の場」となり、それが持続可能な未来に貢献する真空技術をコアとしたイノベーションの創出や共創につながると考えています。どれだけグローバルな従業員全員に浸透させられるか、個にどう落ちていくか、また可能性を無限化するための場の構築や次期中期経営計画とのつながりが今後の鍵であると課題認識しています。ビジョンを一人ひとりが胸に刻み、人、社会、地球の未来のために価値を創出し続けていけるよう取り組んでまいります。

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