アルバック成膜株式会社,株式会社ファインサーフェス技術

オープンな社風で数字の透明化と社員の意識改革

ULCOATでは社内で「毎日決算開示」を行っている。前日や当月分の予測の売上高や利益を翌日には社員全員が閲覧できる仕組みで、社員皆に会社の財務状況や経営課題を知ってもらいたいという五野上社長の方針で始まった。FSTとULTも数日から1週間ごとに社員に向けて決算開示をしている。また、3社それぞれ毎月1回月初めに「オープン会議」を開き、社員を集めて社長自らが経営状況の説明を行っている。自社で製造したものがどのように使われているのか最終製品の紹介もする。普段は現場から離れられない社員も興味を持って話を聞いており、これらは経費削減や社員のモチベーション向上に繋がっているという。
他にも、毎月1人2件を目標に改善提案を促したり、社内アンケート調査を行ったりと、社員の意識改善に日々取り組んでいる。このような、社員一人ひとりによる「意識改革」と「品質改善」を行うことによって、お客様に安心してお使いいただける製品を「確実につくる」という、当たり前のようで難しいことをULCOATは粘り強く続けているのである。

地域に根差した活動で地域も社員も活発に

秩父夜祭

本社・工場がある埼玉県秩父市では、毎年12月2日、3日に「秩父夜祭」が開催される。太鼓による秩父屋台囃子が鳴り響く中、2日間にわたって提灯で飾り付けられた豪華絢爛な笠鉾と屋台が町中を曳き回されることで有名だ。一番大きい笠鉾で高さ15m、重さ20tにもなるという。
また、秩父夜祭では冬の花火大会も見どころとなっており、およそ2時間半にわたって次々にスターマインが打ち上げられる。ULCOATはこの打ち上げ花火に協賛している。
社内イベントとしては、毎年ULCOATとFSTの合同で市内の体育館を借りて運動会を開催しており、次回で7回目となる。夫婦や子供が多数参加する人気イベントだ。「社員やその家族が笑顔で参加しているのを見ると嬉しい」と五野上社長は話す。

【今後のビジョン】大型マスクブランクスの市場拡大に期待

アルバック成膜株式会社
代表取締役社長
五野上好則

IoT(Internet of Things)やAI(人工知能)などの分野で半導体の売上数は伸びると思っているので、半導体向けの需要はさらに高まってくると考えています。特に、ハイエンドのArF・KrF用位相シフトマスク(PSM)ブランクスに関しては、更なる品質向上により、積極的にシェアを拡大していきます。
大型マスクブランクスの分野では、ディスプレイの高精細化には半導体と同様にPSMの採用も進んでいますので、こちらも積極的に開発し、シェアを伸ばしていきます。これから中国では有機ELの投資が増える見込みで、大型マスクブランクスの需要拡大が予想されていますので、確実に取り組んでいきたいと思います。

【今後のビジョン】ただの「研磨屋」でなく付加価値を追究するメーカーに

株式会社ファインサーフェス技術
代表取締役社長
名和浩之

ひたすら欠陥のないもの、ひたすら平坦なものを目指しています。
FSTの研磨技術によるフォトマスク材料の研磨面の平坦度は0.3μm以下で、埼玉県の面積で例えると埼玉県の高低差がなんと12cmしかありません。
今持っている研磨技術は一流だと自信を持って言えます。今後は、この技術をコアにしてもっと販路を拡大していきたいです。ただの「研磨屋」ではなく、付加価値のあるメーカーになりたいと日々努力しています。

 

株式会社ファインサーフェス技術 外観

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