OLEDの構造は?

OLEDの構造はどのようになっているのでしょうか?

OLEDはサンドイッチ状のヘテロ構造と呼ばれる構造を持っています。各画素ごとに発光素子が構成されており、陰電極、電子注入層・電子輸送層、発光層、正孔輸送層・正孔注入層、陽電極、ガラス板などの基盤により構成されています。電子層と正孔層を別にすることで、効率的な反応を起こすことが可能となります。電極間はそれぞれ数nmから数百nmの薄さしかなく、全体としても1μm以下の厚さしかない非常に薄い構造です。基盤にプラスチックのようなフレキシブルな素材を利用することで、曲げたり折ったりすることができる新しいディスプレイを生産することも可能です。

 

OLEDは色をどのように表示させるのでしょうか?

OLEDのカラー化の方式は3色方式・変換方式、カラーフィルター方式の3種類があります。

3色方式は赤色・緑色・青色の発光層をそれぞれ用いる方式です。変換方式は青色発光層の発光を色変換層を通して赤色、緑色を作り出す方式です。カラーフィルター方式は、発光層で色分けをせず、白色発光層を用いて、カラーフィルターを通して赤色・緑色・青色を作り出す方式です。