VCSEL向け製造プロセス

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自動運転で必要となってくるLiDAR等の3Dセンシング技術の光源として半導体レーザの市場が活発になっています。その中の一つとして大小型化、省エネなどのメリットのあるVCSEL(Vertical Cavity Surface Emitting Laser:面発光レーザー)向けのドライプロセスを紹介します。

VCSELのプロセスフロー​​​​​

 

1. エピタキシャル成長

GaAs(砒化ガリウム)基板上に,AlGaAs/GaAs 層を数十ペア以上からなるDBR(分布反射型Distributed Bragg Reflector) 多層膜と活性層を含む積層構造としてエピ成長させます。

 

2. パターニング&マスク形成

エピ層をメサと呼ばれる円柱状に形成するためのマスクパターンを形成します

 

3. メサ加工

ドライエッチングでメサ加工を行います。

VCSEL向けドライエッチング技術の紹介

マルチチャンバ型成膜加工装置の紹介

 

4. 酸化狭窄&保護膜形成

活性層近傍に設計された特定のAlGaAs 層をウェット酸化により酸化狭窄します(この酸化狭窄層は電流と光の閉じ込め構造として,VCSEL の特性を左右する非常に重要な層になります)。またメサの側壁保護膜の成膜をします。

5. 電極形成

n 型,p 型それぞれの層へ電極形成を行います。

 

本プロセスに関するお問い合わせはこちら

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