SAWデバイス向け成膜/加工技術

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SAWデバイス制作に向けて必要となる圧電膜の加工技術および電極形成で活用されるULVACの技術を紹介します。

IDT電極成膜(蒸着)

高密度分布に特化したSAW専用機

 

リフトオフプロセス

IDT電極エッチング

ドライエッチ法における課題としては、アフターコロージョンの発生があります。Al系材料はドライエッチ直後の後処理無しでは、大気中の水分と残留塩素成分との反応によるコロージョンが発生するため、大気開放前に残留塩素を除去する必要があります。また、このように角のようなフェンス、残渣が確認されることもありますので、一緒に除去できることがベストです。特にAlCu 合金においては,Cu の含有量が多い場合にコロージョンの発生が顕著です。

 

TC膜Half Etching + トリミング

SiO2で成膜した後に、Half etching+Ion milling(トリミング)を行います。SiO2と基板のLN/LT基板は、熱応力で変形します。LN/LT基板は圧電で変形し電波を運ぶので、ここが熱による変形が起きてしまうと、温度差が激しい場所ではフィルターとして機能しなくなってしまいます。SiO2を入れることにより、逆の熱応力を加え、LN/LTの応力と相殺させます。このSiO2分布が非常に重要になるので、良好な分布が必要となります。

 

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