医療安全の向上 電撃リスクゼロを目指して

「ライフイノベーションアワード2015(AOMORI)」受賞

アルバック東北㈱は、青森県より「ライフイノベーションアワード2015(AOMORI)」を受賞した。 「ライフイノベーションアワード」は、青森県のライフ(医療・健康・福祉)分野における産業創出に貢献し、革新的(イノベーティブ)かつ独創的(クリエイティブ)、挑戦的(チャレンジング)な取り組みについて表彰するもので、受賞対象は、「医工連携」「サービス」「プロダクト」の3部門からなる。アルバック東北は「医工連携」部門での受賞となった。

受賞理由

ケーブルチェッカー受賞
受賞式でスピーチするアルバック東北㈱社長 加藤 丈夫

地元医療機関と連携し医療安全の向上に資する周辺機器等の開発・改良製造に力を入れ、医工連携の推進に努めている。主な開発製品は3P電源ケーブルを容易な方法で高度な測定ができる携帯型電源ケーブルチェッカー、酸素流量計の精度を効率的に定期点検できる酸素流量計チェッカーなど。

携帯型電源ケーブルチェッカーについて

Cable-Checker
豊富なカラーバリエーション(全6色展開)

電源線と保護接地線の3本を同時に簡単に測定でき、しかも保護接地線はJIS 規格で求められている低抵抗が測定できるという特徴を持っている。
近年、手術室や集中治療室(ICU)などの医療現場では、さまざまな高性能電子医療機器が活躍している。しかし、通常の汎用計測器では確認できないほどの微弱な漏電がそれらの機器から発生した場合でも、「ミクロショック」と呼ばれる電撃が患者を襲う。
このミクロショックによる万一のリスクを回避するために、「JIS 医用安全規格」において、医療機器の保護接地抵抗規格(0.1 ~0.2Ω)が定められている。規格が定めている抵抗値は低く汎用計測器では測定が難しいため、電気技術者が専用測定機器を用いて測定している。
アルバック東北は、2~3年ほど前に青森県が進める医工連携事業化推進策をきっかけとして、地元の八戸市民病院などの要望に応えるため、約2 年の歳月を費やし、簡易な方法で測定できる携帯型電源ケーブルチェッカーの開発に成功した。
この携帯型電源ケーブルチェッカーは、特別な知識や専門機器を用いることなく、医療機器電源コードの3P プラグを差し込むだけでJIS 安全規格の抵抗値をすばやく判断できる。この受賞を足掛かりとして新規事業分野への更なる前進を進めていく。

お問い合わせ先
アルバック東北㈱
TEL:0178-28-7839
URL:https://www.ulvac-tohoku.com/business/medical-device-checker/power-cable-checker/